なた豆茶のコストダウンと今後の活躍

科学技術振興機構(JST)は今後の活躍が期待される大学発ベンチャー企業(VB)を表彰する制度「大学発ベンチャー表彰」を創設、募集を始めた。対象は、大学や国公立試験研究機関などの研究成果や人材を活用して起業したVB。これらのVBの成長に寄与した大学や企業についても併せて表彰する。 9月11日に東京・有明で開かれる「イノベーション・ジャパン2014」の会場で表彰式を行う。 今回の表彰制度は、大学のほか高等専門学校、独立行政法人、公益法人などの研究成果の活用によって起業した設立後ほぼ10年以内の非上場企業を対象とする。 VBは教職員・学生らの特許やアイデア、ノウハウを元にしたものに加えて、大学からの人材(学生含む)移転や大学の経営支援による起業も含む。 表彰は文部科学大臣賞、JST理事長賞、日本ベンチャー学会会長賞が1社ずつで、特別賞は複数社。賞状と賞牌(しょうはい)を贈る。推薦、自薦を問わない。 応募期限は7月16日。ホームページから応募資料をダウンロードできる。 繊維企業から先端素材企業へと成長した東レ。国内拠点をマザー工場に位置付け、炭素繊維や水処理膜、電子情報材料など、付加価値の高い製品を作り出す。その一方で、コモディティー化(汎用化)した製品は海外で生産するなどし、コストダウンと同時にさらなる成長へとつなげる。 そんな同社には「企業の盛衰は人が制し、人こそが企業の未来を拓く」という独自の考え方がある。多様化が進む中でも、その信念は貫かれている。 □ □ 三島工場(静岡県三島市)の隣接地にある東レ総合研修センター。580人以上を収容できる大講堂や大型の研修室、宿泊室といった設備を備える。同センターの木村武副所長は「ビジネスのグローバル化に伴い、外国籍の本社採用も増えている」と説明する。 東レでは1998年に外国籍の本社採用をスタートし、現在は50人ほどが勤務している。国際化の促進が期待される一方で、周囲や組織とのコミュニケーションをいかに深められるかが課題になっていた。 昨年9月からは、本社採用の外国籍社員とその上司、海外の東レグループから東レ本社に赴任した人を対象に、「グローバルダイバーシティーセミナー」を実施している。職場のビジョンなどを議論するだけではなく、日本の歴史など異文化を理解するための工夫も盛り込む内容だ。その狙いについて木村副所長は、「気づきや発見を得て職場に戻ってほしい」と話す。 □ □ 国際勤労部では課長と米国籍、中国籍の社員が研修に参加。その後は自主的に朝礼を行うなど変化が出ており、同部の山本隆弘部長は「違いを知って、乗り越えていくことが大事」と見守る。 変化の激しい時代にあって、リーダー候補の育成にも力を入れている。91年から「東レ経営スクール」を開講しており、ノウハウの習得につなげている。 最近では、東レ経営スクールと海外関係会社の部長層を対象にした「海外幹部研修」のメンバーが共同で会社経営の体験学習を行うなど、交流を図っている。参加者は英語を通じて議論するため、日本人社員にとっては語学とビジネスの両面で実践的な経験が得られる。 一方、現地拠点で基幹人材として採用した社員が国境を越えて異動するケースも増えており、現在は33人にのぼる。山本部長は「将来的にはグローバルにローテーションを組んでやっていくことも考えられる」と話す。 今後に向けて木村副所長は、「シニアがモチベーションを維持して活躍できる支援もテーマだ」という。グローバル競争に打ち勝つために、一人ひとりのスキルアップに向けた取り組みが続いている。【平田機工 事業本部デバイスセンターロボット部】 平田機工は生産設備メーカー。荒木徳将さん(32)は事業本部デバイスセンターロボット部に所属する。半導体部門などを経て配属された。十数人いるロボット開発チームの一員で、水平多関節ロボットを担当する。 同社の新人教育の基本はオン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)。そのため、早くから開発の第一線に立つ。現在は設計から完成まで手がける。開発中はできるだけ実機に触れる。「自分で分解して組み立てて、動かしてみないと物足りない」という。 新人時代は、インターネットや本で勉強するだけでなく、学生時代の恩師を訪ねて教えを請うこともあった。実際の設計や開発の現場で、学生時代と違うと感じるのは、不測の事態が多いこと。 平田機工の水平多関節ロボットは、初代から30年以上にわたり改良を重ねてきた。開発チームは動きの精度向上や速度向上、コスト削減を実現しなければならない。例えば動作速度は100分の1秒単位で短縮に挑戦する。開発方法には部品の一体化や金属から樹脂への素材変更などがある。ネジ1本の検討もおろそかにできない。 仕事では制御プログラムの担当者らチームメンバーの協力が欠かせない。社内プレゼンテーションなど、いかに考えを周囲に伝えるかの重要性を日々感じる。話に説得力がある先輩にあこがれ、「自分もそうなるには、多くの現場にもまれなければならない」と思う。 海外でも通用する開発者を目指しており、現地ニーズに合わせた製品を生み出すのが夢。開発したロボットを「世界中に広めたい」と意気込む。

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